亡くなった人が夢に出てきた話

みなさんは、亡くなった人が夢に出てきたことがありますでしょうか。

 

それは、近しい人でしょうか。それとも縁遠い人でしょうか。

 

先日私の夢に亡くなった人が出てきました。

 

亡くなった人というのは、私の祖母です。

私の祖母は、5年前に他界しました。

 

祖母は、私の実家から5分ほどのところに住んでいて、

さいころはほぼ毎日会っていました。

 

うちでご飯を食べることが多かったので、

母がご飯を作っている間、私の相手をしてくれるのは祖母でした。

 

ひらがなや数字を教えてくれたり、お手玉やおはじき、かるたをよく一緒にやってくれました。

 

私は末っ子だったので、特にかわいがってもらいました。

祖母も末っ子だったので、親近感があったのかもしれません。

 

少し祖母の生い立ちをお話しします。

祖母は若いころ、あまり幸せな人ではありませんでした。

 

祖母の両親は幼いころに亡くなって、まだ幼かった末っ子の祖母は一番年齢の近いお姉さんと一緒にいろんな親戚の家をたらい回しにされて育ったそうです。

 

戦時中は満州にいて、満州にいる間に嫁に出されたそうです。

その時嫁いだ夫がアル中のDVで働かない人で、とても苦労したそうです。

この人(私の祖父)は、私が生まれる前に亡くなっているので噂でしか知りませんが、

とにかくもー、ひどい人だったみたいです。 

 

祖母には母を含めて子供が3人いました。

子どもたちが全員学校を卒業したら、当時としては珍しく離婚しました。 

 

離婚を切り出したら、DV夫が荒れ狂って大変だったとか。

それでも何とか離婚して、母と上京して、小さい土地を買ってお店を開いて自力で生活し始めました。

 

土地を買ったときの借金を返し終わってからは、楽しくのんびり暮らしていました。

 

そして87歳で亡くなりました。

 

亡くなる半年ほどまえに、私は今の旦那と婚約をしました。

その時、入院している祖母に婚約指輪を持って報告に行ったのです。

 

指輪の箱を見せたときに、祖母は数秒止まりました。

 

私は、

「あっ、昔男で苦労したおばあちゃんに、こんなもの見せて自慢して、悪いことしたかも・・・」

ととっさに思いました。

 

少しの空白のあと、祖母は、

 

今まで見たことのないくらい大きな口でニカっと笑ったのです。

そして、

「良かったねえ!」

と言いました。

 

私の稚拙な杞憂など、まったく不必要でした。

昔自分は苦労したのに、どうして他の人の幸せをそんなに喜べるんでしょうね。

 

そんな祖母は、私の花嫁姿を見ることなく他界してしまいました。

 

さいころあんなに面倒みてもらったのに、

高校生から20代のころ、ろくに顔も見せなかったことを後悔しました。

 

 祖母が亡くなって5年たちました。

こんなに会っていないことは、これまでなかったから、

やはり会いたくなります。

 

先日、会いたいな~、と漠然と考えていたら、夢に出てきてくれたんです。

 

どこまでも孫想いな祖母です。

 

夢の中で祖母は、とっても若くてちょっと太っていて肌つやがよくて、

ニコニコ笑いながら

「とうもろこし持ってきておいたからね~!」

と言いました。 

 

 私は久しぶりに祖母に会えてうれしくて、

「わかった!今そっち行くね~!」

とウキウキ応えました。

 

しかし、次の瞬間祖母はもういなくなっていて、

娘に起こされたのです。

 

一瞬でしたけど、幸せそうな姿が見られて良かったです。

それからしばらく、私はほっこりした気分で過ごしました。

 

さて、死んだ人が夢に出てくるってどんな意味があるのかと

気になって調べてみました。

 

亡くなった人が幸せそうであれば、それは運気が快方に向かう兆しだそうです!

 

逆に、怒っていたり不幸そうであれば、間違った方向に向かっている暗示だそうです。

 

みなさんは、亡くなった人のどんな夢を見たことありますか。

 

 

その話を旦那にしたら、私が「今そっちに行くね~!」と言ったところで、

「いや、まだそっちに行かないでもらえますか」

と焦っていました(笑)